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2009年05月24日

「拍」と「音節」の違い。(拗音や長音、促音)などについて。

 日本語は基本的にCV構造だったのですが、漢語(昔の中国語)の影響を受けて「拗音」や「撥音」や「促音」が生まれました。

【拗音】

「きゃ」「きゅ」「きょ」など。
基本はイ段の文字(イキシチニヒミイリヰ)



「小さいヤユヨ」

で構成される音。


【撥音】

「ん」のことです。


【長音(引く音)】

スーパーとかの「ー」に当たる音です。おじいさんの「い」や、おかあさんの「あ」も長音になります。

【促音】

「っ」のことです。これはCV構造上表現できない音ですがwこれも一拍ということで処理できます。
 これら4つの音は、外国人が苦手な音四天王というかなんというかw文字と音の整合性がとれていないので、字からインプットしてクチでアウトプット(再現)出来ないのが原因だと思います。イメージしにくいんでしょうね。

 外国人はほぼ全員「音節」で発話しようとする人が大半です。特に英語圏の人は極端なまでに「音節」で発話しようとしてきます。

【拍と音節の違い】

「こんど」の場合

拍⇒こ・ん・ど(3拍)
音節⇒こん・ど(2音節)

「カッとなる」の場合

拍⇒カ・ッ・と・な・る(5拍)
音節⇒カッ・と・な・る(4音節)

「おばあさん」の場合

拍⇒お・ば・あ・さ・ん(5拍)
音節⇒お・ばあ・さ・ん(4音節)


 こんな具合です。別に間違いではないのですが・・・学習者によって音節処理された言語は、「こんど⇒こど」「カッとなる⇒カとなる」「おばあさん⇒おばさん」に聞こえてしまいます。

 日本人の「音節」と外国人学習者の「音節」は聞こえている分には同じでも、アウトプット(発話)の段階で変わって来ます。これは、外国人学習者の母語に「拗音」「撥音」「長音」「促音」などが少ない(若しくは無い)ことによるものだと思います。

 ですから、発話に慣れない最初のうちは、「拍」を意識させて「パンパン」と手をたたきながら話させることが望ましいと思います。

参考:特殊な発音の教え方。

【長音(ー)】


 正拳突で「ス!」と言ってコブシを鬼のように突きだした後に「〜」と言ってコブシを懐に収めて、「パ!」と言ってまたまたコブシを突き出した後に「〜」と言ってコブシを納める。

 この「突く」「引く」の作業で、「引く」の時に長音を発音させることで

「スーパー」

 を教えます。J太郎の「スーパー正拳突き」は、長音をマスターできるいい技だと、中々の評判です。

 とにかく「す」を「引く(伸ばす)」という感覚を身に付けさせることが大事です。w




【促音(っ)】

 これも難問です、とにかく文字では表すことが出来ないので、学習者も「違う違う」と言われても、「じゃあどうしろっての?」状態です。手をパンパンしながら「っ」をやっても、やはりおかしくなります。

 この時「ヴォイスパーカッション」風に遊びながら教えるのが一番です。「っ」「っ」と「HIP HOP」調で教える・・・といっても字面で書くとなんか間抜けですね。ポイントは「っ」を独立して発音させて、慣れさせるということだけですw


【撥音(ん)】

 これは「鼻歌」で教えます。「んーんんんんんんー♪んーんーんーんーんー♪んんーんんー!んんー!んんー!んんん!んんん!んんん!」(ちなみにウルトラマン7の歌です)

 大体これで感じをつかんでくれると思います。w


【拗音】

 これも相当の強敵ですが、これは「早口言葉」などで、楽しみながら覚えるのが効果的なようです。

【例】

旅客機百機、客各百人
(りょかっきひゃっき、きゃくかくひゃくにん)
  
焼酎抽出液抽出中につき注意
(しょうちゅうちゅうしゅつえきちゅうしゅつちゅうにつきちゅうい)

親ゴルバチョフ子ゴルバチョフ孫ゴルバチョフ
(おやゴルバチョフこゴルバチョフまごゴルバチョフ)

放射線照射装置照射責任者
(ほうしゃせんしょうしゃそうちしょうしゃせきにんしゃ)

かえるぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ
(かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ)

にゃんこ 子にゃんこ 孫にゃんこ
(にゃんここにゃんこまごにゃんこ)


 「早口言葉」は促音や撥音も鍛えられるので、最後に練習したほうがいいと思います。こういった練習を通じて、「拍の等時性(拍は一つ一つほぼ同じ長さで構成されている)」ことを理解してもらうことが大事です。学習の初期段階でしっかりと理解してもらうと、その後のコミュニケーションが凄く楽になっていきます。


posted by J太郎 at 20:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 発音・発生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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